私は人殺しになりたくない

２０２０年

世界中がウイルスによりパニックとなっている

ドラマのような　映画のような　まるで非現実的な出来事が毎日報道される

本当に今起こっている事なのか実感がない。

実感はないが現実。

毎日感染者の数　死者の数　が報道される。

日に日に増えていく数字がさらに現実味を奪う。

私は持病もなく、年齢的にもこのウイルにより死ぬことはないだろうと思っている。

思っているだけで、その過信が危ないとも分かってる。

あくまでも今分かっているデータをもとにした推測だ。

そして私はこのウイルスのせいで、人殺しになる事があるだろう。

自分の大切な人、誰かの大切な人を殺してしまう可能性は十分にある。

いくら注意しても、防ぎきれないことが多い。

それでも、自分の身勝手なわがままで、人の命を奪いたくない。

人殺しになりたくない。

誰かが泣き、悲しみ、誰かの明日を奪ってしまう、、

私はそんな明日をむかえたくない。

今私達は自分が人を殺してしまう可能性があるという事を自覚しなければいけない。

何ができるだろうか。

正しい報道から知識を得て、過度に反応しないこと。

日常をただ淡々と……

その日常の中で「本当に今必要な事か」と問う事。

そして自分の体に向き合い意識を向ける事。

「体調はどうか」「味覚おかしくないか」「匂いはするか」

その１つ１つの行動が誰かの命を守る行動になる。

感染した人のすべてが悪いわけではない。

防ぎようのないことがたくさんある。

防げることもたくさんある。

この世界中で人間が一番強いと勘違いしていた。

私達は強いのではなく、賢いだけだ。

いつ終わるか分からないこの悲しい現実から救ってくれるのはきっと賢い人だ。

学び、学習し、研究してより良い世界を作ろうと努力していくだろう。

その時が来るまで耐える事しかできない。

この非現実的な現実が治まり、本当の日常を取り戻したら、

大切な人やたくさんの友達とハグをしよう。

出来る限り外に出よう。

外食をしよう。

今踏ん張っている方々の所へ行こう。

お金を使おう。

笑顔を届けよう。

その時が早く来ますように。