厳選!90年代に大ヒットした野島伸司ドラマ4選
野島伸司をご存知でしょうか?
90年代を代表する脚本家であるが、野島伸司本人の事は申し訳ないけれど、Wikipediaで調べて下さい(笑)
90年代、私は思春期でした。
アムラー(安室奈美恵)シノラー(篠原ともえ)ハマダー(浜田雅功)など芸能人を真似したファッションが流行り、小室哲哉が大ヒットをバンバン世に送り出していた頃。
90年代のドラマ界は野島伸司を抜きには語れない。
ディープな野島伸司作品の中から厳選した4作品をおススメします。
未成年
私は野島伸司の最大のヒット作だと思っている。
出演:いしだ壱成、香取慎吾、反町隆史、河合我聞、北原雅樹、桜井幸子 他
子供と大人との間で感じる社会の矛盾との葛藤をストレートに表現していて、過激な場面も多いけれど、当時思春期で成績で評価され、誰かと比べて自分を卑下してしまっていた私は、ドーーンと衝撃を受けた。
頭のデキや、体のデキで簡単に測ろうとする社会があるなら、その社会を拒絶しろ!
俺達を比べるすべての奴らを黙らせろ!
引用:未成年最終話より
未熟な未成年は時に道を踏み外すけれど、未熟で純粋だからこそ感じる大人への不満や染まっていないからこそ感じる社会の矛盾が真っすぐに描かれている。
物語はドラマなので過激で共感しにくいシーンが多いかもしれないけれど、未成年だけが感じる感情ではないと思う。
新社会人やサラリーマン、ママ友グループや友達間などあらゆるコミュニティーの中で感じる劣等感をうまく表現していて、何歳になってもうなずける場面があると思う。
欅坂46 サイレントマジョリティも歌詞の中で
君は君らしく生きていく自由があるんだ
大人たちに支配されるな
最初からあきらめてしまったら
僕らは何のためにうまれたのか?
と言っています。
どの時代でも子供と大人の間でもがき苦しむのは同じなのかもしれません。
この作品にはデビュー当時の浜崎あゆみや、遠野なぎこ、谷川章介が出演しているので別の意味で楽しめる作品でもある。
世紀末の詩
残念ながらこの作品はDVD化されておらず、VHSしかないのが不思議でしょうがない。この作品は野島伸司作品の中の隠れ傑作だと思う。
他の野島伸司作品に比べれば低視聴率ながら、「愛」というありきたりなテーマをとことん追求した作品。野島伸司にしては珍しい1話完結型で、1話ことにゲストが出演している。
出演:竹野内豊、山崎努、坂井真紀、木村佳乃、松本恵 他
この作品にジョンレノンの音楽がマッチして不思議な世界観に包まれ、物語の最後に「ハローベイビー‥‥‥」から始まる詩が印象的。
愛は消えないんだよ
なくなったんなら、最初からなかったんだよ
引用:世紀末の詩 第1話より
当時思春期の私はあまりよく分かっていなかったこの作品を大人になって1度、観返した事がある。あの頃分からなかった気持ちがスッと入ってきた。漠然と受け止めていたエピソードやセリフひとつの重み?みたいなものを感じた。
野島伸司の作品は社会的メッセージ性が強いものが多いけれど、この作品は他の作品のテイストとは少し違って少し楽にみれる作品だと思う。
聖者の行進
未成年と同じくカーペンターズを主題歌にした野島伸司らしい作品。
出演:いしだ壱成、酒井法子、広末涼子、雛形あきこ、安藤政信、松本恵 他
社会へのメッセージ性が強いこの作品は知的障碍者達を主人公にし、過激なシーンが多く視聴者に衝撃を与える内容でした。
賛否が分かれるこの作品は苦手な方は多く、タブーな領域に踏み込んだ作品で過激で残酷なシーンがある事を踏まえて見てください。
ストーリーは救いようのない終わり方をするので、見終わった後に残る後味は悪い。その後味の悪さも含めて、社会への提議なんだと思う。残虐さだけが目立つかもしれないが、同時に障碍者の純粋無垢さや清らかさに救われていく少女をも描かれている事にも注目してもらいたい作品。
強くなることはないです
弱い自分に苦しむことが大事なことなんです
人間は元々弱い生き物なんです
それなのに、心の苦しみから逃れようとして強くなろうとする
強くなるということは鈍くなるということなんです
痛みに鈍感になるということなんです
自分の痛みに鈍感になると、人の痛みにも鈍感になる
自分が強いと錯覚した人間は他人を攻撃する
痛みに鈍感になり優しさを失う
いいんですよ、弱いまんまで
自分の弱さと向き合い、それを大事になさい
引用:聖者の行進 第8話
野島伸司にしか書けない作品で、野島伸司の良さも悪さもでている作品。
ゴールデン・ボウル
今までの野島伸司作品とは一味違う作品。暗い社会的なメッセージがなく、視聴者が願うハッピーエンドの作品。
出演:金城武、黒木瞳、松本莉緒、大滝秀治、榎本加奈子、出川哲朗、瀬川瑛子
出演者からも分かるように、若干コメディー要素が多めな作品。
特にこの作品の素晴らしいところは、金城武と黒木瞳の軽快な絶妙なテンポの掛け合い。息がピッタリで、見ていて心地いいリズムの会話でした。特に芥川(金城武)がいい感じに力が抜けていて、ナチュラルに話す言葉がとても色っぽい。
黒木瞳のYES!
金城武のOH~YEAH!
球を投げ終わったときの2人の決め台詞が可愛くて、この2人を応援せずにはいられなかった‥‥。
今回紹介しきれなかった名作
- 高校教師
- ストロベリー・オンザ・ショートケーキ
- 101回目のプロポーズ
- ひとつ屋根の下
- 愛という名のもとに
今回紹介するにあたって、もう1度見直さないとキチンと紹介できないと思いましたので、あえて上記の名作には触れていません。
大好きで見ていた作品ではあるのに、、、(涙)
ドラマを見たら追加していきますね。
おまけ
未成年・世紀末の詩・聖者の行進・ゴールデンボウルと4作に出演している松本莉緒さんは現在ヨガインストラクターとして活躍されています。
相変わらず美しい♡
出典:松本莉緒による美人ヨガ体験レッスン | 顔を美しくするためだけに生まれたYOGA|VIJINYOGA