宅地建物取引士と管理業務主任者〜独学で合格体験記〜
[最終更新日:2017年6月9日]
昨年末(H28)私は宅地建物取引士と管理業務主任者の資格にチャレンジし、合格しました。
独学で模試も受けていませんし、もちろん学校も行っていません。
仕事終わりや休日に本屋さんやアマゾンで買った本を頼りに勉強しました。
その時の体験をまとめていきたいと思います。
なぜ試験を受けようと思ったのか?
私は現在会社員で、OLをしています。
この合格した資格は不動産系の資格ですが、会社は不動産業ではありませんし、業務には何の関係もありません。
法律の事も不動産の事も全く勉強した事のない素人です!
ではなぜ受けようと思ったのか?
事務という職種柄かもしれませんが、代り映えのしない毎日でツマラナイなと思っていました。今の会社でずっと働いてきて、変化が欲しくなったんだと思います。
そして、将来役に立つであろう資格を取得しよう!と思いつきました。
何か新しい目標をたてて、チャレンジしていくことでマンネリ化した毎日に刺激をあたえよう!そんな気持ちでした。
なぜ宅地建物取引士を選んだのか?
なぜ不動産業で働いているわけでもない私が宅建士の資格を選んだのか?
1. まだ自宅の購入など経験した事のない私には将来購入する際にきっと役に立つであろう。
2. 移動時間や仕事の合間やカフェどこでも勉強できる資格がいいなと思った時にPC関係の資格よりもテキストを読んで問題集を解くといったスタイルの勉強の仕方がいいなと思った。
3. みんなにすごい!と思ってもらえるようなある程度の難易度と知名度がある資格がいい。できるならば国家資格がよかった。
こんな不純な理由から宅建士の勉強をする事にしました。
なぜ管理業務主任者も選んだのか?
これはもう本当に単純な理由です。
宅建士の試験に1度落ちたからです。
宅建の試験は1年1度10月頃に行われており、落ちると一年後まで試験がありません。
自己採点で1点足らず落ちた私は、1年無駄にしてしまったという気持ちが強かったです。
無駄にしてしまった1年を取り戻すには次の年に2個の試験に受かればいいんだ!と単純な気持ちで試験を受ける事にしました。
管理業務主任者という試験は知名度こそあまりないですが、宅建の試験範囲と重なる部分が多く、試験日も12月の初旬と年に1回なので、宅建試験後にそのまま管理業務主任者の勉強に取り掛かることができるだろうという気持ちでした。
宅建士(宅地建物取引士)
宅建士とは
ü 国家資格
ü 年齢、性別、学歴等の制約はなく誰でも受けれる。
ü 住んでいる都道府県の指定場所で受験。
ü 試験は年に1回。毎年10月の第3日曜日のPM1:00~PM3:00
ü 受験手数料は7000円
ü 合格率16%~17%
私は自己採点で1点足らず、2度目の受験で合格しました。
H29年の受験情報
試験日時
平成29年10月15日(日)13時~15時まで
※登録講習修了者は13時10分~15時まで
当日は12時30分から注意事項の説明があるのでそれまでに着席。
※途中退出はできない。途中退出した場合は棄権・不正受験とみなされる
受験手数料
7000円
試験案内の配布
試験案内を入手して郵送。
配布期間は平成29年7月3日(月)~7月31日(月)まで
配布場所はこちら。
各都道府県ごとの問い合わせ先(協力機関)はこちら。
インターネット申し込み
平成29年7月3日(月)9時30分~7月15日(土)21時59分まで
※24時間利用可
※複数の試験会場がある場合は試験会場選択可(新着順)
※インターネット申し込みはパソコン(Internet Explorer バージョン7~11、Edge)に限る。
郵送での申し込み
平成29年7月3日(月)~7月31日(月)まで
※顔写真サイズはパスポート申請用サイズ
※簡易書留郵便で送付されたもので、消印が上記期間中のもののみ。
合格発表
平成29年11月29日(水)
1年目の勉強方法
GW明け ~ 8月上旬 |
何も分からないところからのスタートだったのでまず、マンガの参考書を1冊読む。 その後普通のテキストを2周程度(かなりサボりまくりでした) |
お盆明け ~ 9月末 |
過去問7年分を3周ほど(答えを記憶して、内容の理解ができていない。 |
9月末 |
実力テストのつもりで予想問題集を解く(25点/50点で焦る) |
10月 ~ 試験日まで |
平日2時間、休日も5~6時間予想問題を中心に勉強する。 記憶力に頼ってひたすら問題を解く。 |
落ちた原因
テキストの内容が理解できてないのに、過去問を繰り返して無意識に問題を覚えていた。
その為、同じような問題で少し内容が変わっただけなのに間違える事が多かったです。試験3週間前に内容を理解しないと合格はできないと気づくも、時すでに遅し……。
2年目の勉強方法
7月~9月 |
テキストを2周丁寧に読む。 |
9月~10月 |
平日仕事帰り2時間図書館にて過去問を解く。 |
10月から試験日まで |
予想問題集を解く |
勉強時間も減っているし、何も変わっていない!と思うかもしれんませんが、勉強中の意識を変えました。
1年目の失敗を参考に2年目に変えた事
1. 問題を丁寧に読むことを心がけた→問われている内容がキチンと理解できた
2. 間違えた問題は必ずテキストに戻って確認→正解がなぜ正解なのか理解できる (※この時間違えた問題には×マークをつけておく)
3. 3周終えたら、4週目は×マークが1つでもついている問題を順に解く。5周目は×が2つ以上、6週目は×が3つ以上と問題を解く。
この3つを意識して勉強しただけで、10月頃に初めて予想問題集を解いてみたら。38点/50点で、イケる!と思って同じように予想問題も1~3を意識して取り組みました。私は2年目も1年目と同じ参考書と過去問題集だった為、改正点などを頭に入れたかったので、予想問題を数冊購入しましたが、力試しの1冊でも十分ではないかと思います。
使用テキスト・問題集
うかる! 宅建士 速攻テキスト 2017年度版 (初学者にやさしい日経の「うかる!」シリーズ)
2017年版 宅建士問題集 過去問宅建塾【弐】宅建業法 (らくらく宅建塾シリーズ)
2017年版 宅建士問題集 過去問宅建塾【壱】権利関係 (らくらく宅建塾シリーズ)
2017年版 宅建士問題集 過去問宅建塾【参】法令上の制限その他の分野 (らくらく宅建塾シリーズ)
パーフェクト宅建直前予想模試〈平成28年版〉 (信頼と実績本気になったらパーフェクト宅建シリーズ)
2015年版 ズバ予想宅建塾 直前模試編 (QP books)
※2015年5月こちらのニュースが飛び込んできました。こちらのテキストで勉強していたのでビックリしています。上記に紹介したテキストの最新版は売ってないなんて事もありますので必ずお確かめ下さい。
管理業業務主任者
※平成28年度の情報しかまだありませんが、例年通りだと同じくらいの日程だと思います。
管理業務主任者とは
ü 国家資格
ü 年齢、性別、学歴等の制約はなく誰でも受けれる。
ü 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県の8地域。
ü H28年度は12月4日(日)PM1:00~PM3:00※例年12月第1週
ü 受験手数料は8900円
ü 合格率約20%
宅建2回受験のおかげで、勉強方法が身についていて、1回の受験で合格できました。
しかし、宅建試験日から管理業務主任者の試験日は約1か月半くらいしかありません。私の場合は宅建は必ず受かりたかったので、宅建試験日までは宅建の勉強に集中して行いました。
つまり、1か月半で全くの素人が合格できました!
勉強方法
9月 ~ 宅建試験日まで |
管理業務主任者の試験内容を頭に入れる為に、宅建の勉強に疲れた時などにゆっくり参考書を1冊読む。
|
宅建試験 終了日 ~ 11月中旬 |
テキスト3周 一問一答問題集3周 ※平日2時間、週末半分くらいは遊んで、他は勉強とメリハリをつけて勉強。 |
11月中旬 ~ 試験日まで
|
過去問題集を解く※平日2時間、休日6時間くらい。 |
宅建の試験が終わった翌日からスタートです。
まず、テキストと一問一答問題集を月~日曜日までの7分割してポストイットなどで分かるように区切ります。後は毎日決められた範囲のテキストを読んで、その範囲の一問一答問題集を復習としてやる。これを3週続けます。
3週間続けたら、過去問題集を解き始めます。
宅建の時と同様に下記3つを必ず意識しながら勉強しました。
テキストなどは全てTACに統一したので分割しても勉強しやすかったです。
1. 問題を丁寧に読むことを心がけた→問われている内容がキチンと理解できた
2. 間違えた問題は必ずテキストに戻って確認→正解がなぜ正解なのか理解できる (※この時間違えた問題には×マークをつけておく)
3. 3周終えたら、4週目は×マークが1つでもついている問題を順に解く。5周目は×が2つ以上、6週目は×が3つ以上と問題を解く。
管理業務主任者試験は予想問題なども買わずに、ぶっつけ本番でとても不安でした(笑)時間があればやるつもりだったんですが…。
実はこの宅建試験終了から管理業務主任者試験までに2泊3日の台湾旅行にもちゃっかり行っています。そのかわり、別日にその範囲をこなしたりして調整したりしました。もちろん他の休日も遊びに行きましたし、翌日などに調整して、とにかく計画した範囲はやりました。
使用テキスト・問題集
まとめ
今回の資格試験を通じてよかった事はとにかく自信がつきました。
やればできるんだな!と改めて思いました。
この資格を活かした職には就いていませんが、それでもとてもいい経験でした。
読んで頂くと分かるように、毎日5時間、6時間も勉強していません。
そんな事私にはできない(笑)
[決して無理な目標を立てず、出来る範囲で努力する]
私にはこの勉強方法が向いていたようです。勉強している期間は仕事終わりに図書館へ行くというルーティンが守れない日はなんとなく嫌だなと感じました。まさか勉強できずに嫌だなと感じる日が来るとは夢にも思っていませんでした(笑)
この経験が誰かの役に立ちますように!!
最後に、勉強方法などはこちらのブログを参考にさせて頂きました。
ひかる人材プロジェクトさんの経験談のお陰で、W受験合格できました!
お礼が遅くなり申し訳ありません。
※記事公開日:2017年3月25日
※追記・修正:2017年6月9日